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尾米タケル之一座

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CONCEPT
〜反原発コントフェス
    の呼び掛けより抜粋〜


3月11日、東北地方太平洋沖地震発生。東京電力福島第一原子力発電所1号機、配管損傷。その後津波により全電源喪失。翌12日、1号機水素爆発。
あの事故以来、政治家、官僚、学者、マスコミ、電力会社役員、コメンテーター、経済エコノミスト
……あげ出せばきりがないが、社会的に常識のあるはずの大人たちがずっとおかしな事を言っている。

水素爆発を起こした原子炉建屋から立ち上る白煙を『水蒸気のようなもの』と言い、
水素爆発で建て屋がボロボロに吹っ飛び、放射能が駄々漏れの壊滅的な事故を『事象』と言い、
5
年後10年後、もしくはもっと先にガンや白血病、その他の健康的被害が起こるのではないかと心配する国民に向かって、『直ちに健康に影響を及ぼすレベルではないから安心しろ』と言い、
地面に多く降り積もる放射性物質が人体に及ぼす放射線の影響を計測するのに地上
18メートルのビルの上で測り『新宿は大丈夫です』といい、
原発労働者の白血病の労災認定が年間5㎜シーベルトなのに無防備な福島県民に『年
20㎜シーベルトまでは大丈夫だ』といい、
はるか太平洋を渡ったアメリカ・カリフォルニアで観測史上の最高値の実に43倍のプルトニウムが検出されているのに、『プルトニウムは重いので原発周辺に全て落ちており、施設外部への影響はない』と言い、
まだまだ使える発電所、または「電気を融通する準備は出来ている」という企業があるのに、『原発を再稼働できないと電力不足に陥る』と言い、
電力会社の
電力供給予定量をさも電力供給の限界量のように言い、それに対して『電力使用量がが90%代まで迫った』と言って電力不足を煽り、
被災地に足を運び土下座をした電力会社の社長は、『誠意を持って賠償させて頂きます』といったその口で『賠償の為の社員役員の給与のカットは考えていない』といい、さすがに猛反発を浴びると『賠償に充てるため役員の給与を50%カットしました』と言い、明日の生活にも困っている被害者を横目に数千万の年収を得ようとし、『老後の為にも企業年金は頂きたい』と言い、
 欧州の放射線リスクの専門家が「福島第一原子力発電所から半径
200㎞圏内において、今後10年間で約20万人がガンを発症するだろう」と発表するほど深刻な状況なのに、戦後原発を推進し続け、最も責任を負うべき政党の幹事長が原子力政策について何の謝罪もないどころか、『反原発は集団ヒステリーだ』と言い……

まだまだあげ出せばきりがなくなるが、本当に、本当におかしい事を言っている。
お笑いで言うと完全にボケている。
しかし彼らが世間に与えているのは笑いではなく、偽りの安心であり、または不安であり、悲しみであり、怒りです。現在起こっている、またこれから現実に起こる悲劇です。
そして、遡って考えてみると実は今回の事故のずっと以前から彼らはおかしな事を言い続けていたのです。そして僕たちはそれに気付かずに来たのです。
あの大人たちを見ているとぶん殴ってやりたい気持ちになります。
しかし、ぶん殴っても状況は何も変わらない。
状況を変えるには僕たちが変わらなければなりません。

だからあの大人たちの事を笑ってやる事にしました。
奴らに教えてあげましょう。

もう、お前たちの言うおかしな事を鵜呑みにする僕たちではないという事を。
お前たちの非常識を笑ってやるだけの常識が僕たちには備わっているのだという事を。

                                      尾米タケル

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